無職の時に聴いた吉田拓郎の「流星」
今週のお題「わたしの好きな歌」
27歳の頃、仕事を辞めました。
新卒就職に失敗した僕はずっとコンビニでバイトしてました。もうすぐ30でこのままバイトを続けるのはまずいと思い、一念発起して資格を取ったりハローワークや若者地域サポートステーションに通ったりして就職活動をしたんですが全て失敗しました。就職できても続かないんです。バイト以外で1年以上続いた仕事はありません。コンビニバイトは7~8年やっていて、店長の資格を取ってみないかと誘われたこともあります。社会人になってもそれなりにやっていけるんじゃないかと自信があったんですがただのうのぼれでした。自分は何やってもダメだなと落ち込んでいた時に偶然聴いたのがこの歌です。
「流星」
たとえば僕がまちがっていても
正直だった悲しさがあるから……流れて行く
静けさにまさる強さは無くて
言葉の中では何を待てばいい……流れて行く
たしかな事など何も無く ただひたすらに君が好き
夢はまぶしく 木もれ陽透かす 少女の黒髪もどかしく
君の欲しいものは何ですか 君の欲しいものは何ですか
さりげない日々につまずいた僕は
星を数える男になったよ……流れて行く
遠い人からの誘いはあでやかで
だけど訪ねさまよう風にも乗り遅れ……流れて行く
心をどこか忘れもの ただそれだけでつまはじき
幸福だとは言わないが 不幸ぶるのはがらじゃない
君の欲しいものは何ですか 君の欲しいものは何ですか
流れる星は今がきれいで ただそれだけに悲しくて
流れる星はかすかに消える 思い出なんか残さないで
君の欲しいものは何ですか
僕の欲しかったものは何ですか
歌詞が好きです。まずはここ「さりげない日々につまずいた僕は 星を数える男になったよ……流れて行く 」
たまたまこの仕事に向いてなかったとかじゃないんですよね。多くの社会人が普通にやってることが僕にはかなり負担でした。だから街で見かける全ての労働者がすごい人達に見えました。あの人達も見習って頑張ろうとはならず、自分には到底無理だろうと眺めて終わるだけです。
次に「遠い人からの誘いはあでやかで だけど訪ねさまよう風にも乗り遅れ……流れて行く 」
今までの人生を振り返ると、やっぱり就職の失敗は因果応報という気がしてきます。だらだらアルバイトしてるときも何しかしらチャンスがあったはずです。学生時代なんてもっと多くのチャンスがあったはず。ただ人生を浪費しただけです。ただただ「流れて行く」のみ。
「僕の欲しかったものは何ですか」
でも落ち込んでるばかりじゃいられません。心に深い傷を負ったわけでないので時間が立てばこれからどうしようって冷静に考えらえるようになりました。仕事をどうこうという具体的な話は置いといて、今後の人生の方向性、自分はどうしたいのか?どう生きたいのか?
1年とちょっとのニート生活で色々考えた結果がこれです。
「絵を描く」です。突飛に思われるかもしれませんが子供の頃からずっと興味だけはありました。でも才能ないしやっても意味ないだろうとずっと放置してました。それがずっと引っかかっていたんだと思います。何も打ち込んだことがない空っぽ人間のままじゃ次には進めません。
「たしかな事など何も無く ただひたすらに君が好き」
「ただひたすらに君が好き」こういうのが人生には必要だと思います。それが恋人なのか家族なのか仕事なのか人それぞれあると思いますが僕の場合は「趣味」ですね。
落ち込んでいた時はこの曲をネガティブな気持ちで聴いていました。今は完全に前向きになったとは言えませんが少しはポジティブな気持ちで聴けます。
漠然としたイメージなんですが、吉田拓郎さんの音楽は聴いてる人の気持ちに寄り添ってくれるような気がしています。